「最近なんだか体が重い」「運動不足が気になる」──そんな悩みを抱えていませんか?実は、10〜40代の約20〜30%がロコモティブ症候群(ロコモ)の予備軍である可能性が指摘されています。また、小中学生も同様のリスクを抱えていると言われています。運動不足や姿勢の悪化が主な原因ですが、これを放置すると関節の痛みや運動能力の低下、さらには健康寿命の短縮に繋がる可能性があります。
私は整形外科医として、日々患者さんの運動器の健康をサポートしています。本記事では、ロコモの危険性を具体的に解説し、簡単にできるセルフチェック方法や予防のための運動をご紹介します。この記事を読めば、自分の現状を把握し、効率的にリスクを回避できる方法が分かります。健康的な未来を守るため、ぜひ最後までお読みください!
結論
まずは結論、今回伝えたいことは
・意外とロコモ予備軍多いので、まずはセルフチェックして!
・運動能力が低下するとあちこちガタがくるので、運動習慣つけましょう!
ってことです!
ロコモティブ症候群とは?
そもそもロコモとは、
”運動器の障害のために立ったり歩いたりするための身体能力(移動機能)が低下した状態”のことです
日本整形外科学会ではロコモ予防のための啓発を行っています
高齢者のイメージが強いですが、
若年層や子どもにも広がっているとされ、
長時間のデスクワークや運動不足、姿勢の悪さが主な原因と言われています。
ロコモ予備軍と子どものリスク
骨や筋肉は20−30代がピークと言われ、その後減少していきます。
日本の45歳以上で、4700万人が予備軍もしくはロコモといわれ、
違うある報告でも平均44歳の836人のうち、23%がロコモと報告しています。
日本整形外科学会の報告によると、20−29歳の女性では約10%がロコモに該当するとされています。
コロナ禍以降、小中学生の体力テストの点数が低下し、運動時間も減少しています
(令和5年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果から引用)
やはり背景には
デスクワークやスマートフォンの長時間利用
姿勢の悪化や筋力低下、運動不足
でしょうか
ロコモによる弊害
ではロコモが進行すると、なにが問題となるのでしょうか
✓介護状態のリスク:働くことが困難となり、お金がかかります
✓疼痛や生活の質の低下:ロコモは関節痛や筋肉の痛みと関連があり、生活の質が非常に低下します
✓骨折リスクの増加:骨密度の低下が骨折のリスクが高まります
転びやすいし、あちこち痛いし、転んだら折れやすいし、お金もかかる
なんて厄介なんでしょうか
ロコモの簡単チェック項目:ロコチェック
そんなロコモの簡単チェック項目は以下の通りです
(ロコモパンフレット2024年度版から引用)
意外と1の片脚立ちで靴下はくの難しくないでしょうか。
より詳細に調べたいかたはロコモテストで検索してみてください!
簡単に説明します
1 立ち上がりテスト
:20cmの高さから両脚で立ち上がれなければ、ロコモです
2 2ステップテスト
:大股で2歩歩いて、 2歩幅(cm)÷身長(cm)<1.3未満だとロコモです
例) 身長170cmの人であれば、2歩幅が221cmないとロコモです
(いすれもロコモパンフレット2024年度版から引用)
簡単にできる予防運動
そんなロコモ予防には、以下のようなシンプルな運動が
安全で無料、しかも効果的です
1. 片足立ち(バランストレーニング)
方法:左右の足で、1分間1セット 1日3セット
効果:バランス能力が向上します
2. スクワット
方法:5−6回で1セット 1日3セット
膝がつま先より前に出ないように注意です
難しければ、机に手を着いて、立ち座りの動作でもOKです
効果:大腿四頭筋やお尻の筋肉を鍛えることができます
まとめ
ロコモティブ症候群は、若年層や子どもにとっても他人事ではありません。
普段の生活習慣を見直し、簡単なチェックや運動を取り入れることで、リスクを大幅に軽減できます。
ぜひ今日から、未来の健康とお金を守る一歩を踏み出しましょう!
では、また!
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