「いつまでこんな生活が続くんだろう」——
当直明けからの午前外来、午後手術、、、そんな言葉がふと頭をよぎりました。医局運営の都合による配置転換、オンコールの緊張感、手術の重圧。体は動いていても、心はすり減っていたのです。
でも、収入はキープしたまま、QOLを上げる働き方は実現可能でした。この記事では、私が医局を離れ、「週4日勤務+α」という働き方に転職した経験をもとに、転職のきっかけや成功のコツ、そして実際に得られた変化についてお伝えします。
同じような悩みを抱える方が、少しでも自分らしい働き方を考えるきっかけになれば嬉しいです。
なぜ転職を考えたのか
当時の私は、
- 週5日勤務+手術・当直・オンコール
- 朝7時半〜夜まで。月に2−4回は土日も勤務あり
- 家族、特に子どもとの時間はほぼゼロ
という生活。毎日を“こなす”だけで精一杯で、「この働き方、いつまで続けるつもりなんだろう」と疑問を抱き始めました。
忙しい毎日にも充実感はあったものの、気づけば子どもとの時間がほとんど持てていないことに気づきました。今後のキャリアや生活を見つめ直し、「変えるなら今だ」と思い、転職を決意しました。
QOL重視で転職を成功させるための考え方
転職は“理想の条件”を探すことではなく、“譲れないもの”を見つけること。
私が重視したのは以下の3点です:
- 通勤時間:公共交通で通える範囲(家族との時間を優先)
- 勤務形態:週4日勤務で外来中心
- 年収:ある程度ラインは決めておく
欲張ると決断できません。逆に、これだけは譲れないという軸があれば、判断が驚くほど早くなります。
医師の転職は紹介会社を味方につけよう
「紹介会社って営業っぽくて苦手…」という気持ち、よくわかります。私も最初はそうでした。
でも、実際に使ってみて感じたのは、
- 交渉を代行してくれる安心感
- 非公開求人を紹介してもらえる強み
- 複数の転職先候補の条件を比較検討できる
同じ「週4日勤務」でも、業務量や雰囲気は全然違う。数を見ないと気づけないことがあるんです。
私は2年かけて複数の紹介会社を使い、ようやく「ここだ」と思える職場に出会えました。
▼おすすめの医師転職サイト
以下は、私自身が実際に利用してよかったと感じた転職エージェントです。
※実際の経験ではありますが、同様の提案などあるかはエージェント・相手先次第と思います。
- ✅ MRT
非公開求人数が豊富でサポートが丁寧親切です。交渉するための方法や妥協点、懸念点なども教えてくれました。
個人的背景も考慮し、相手側と交渉をしてくれます。 - ✅メディウェル 転職成功者の3人に2人が利用した非公開求人紹介サービス医師の転職なら「医師転職ドットコム」
面談でのヒアリング力が高く、希望条件を的確に汲んでくれます。
試し外勤などの提案など、こちらの要望を全て交渉してくれました。 - ✅ m3.com career
地方求人にも強く、求人数も豊富。突然の年収アップの報告もありました。
→ 複数登録して比較しながら進めるのが鉄則です。
転職で手に入れた「時間」と「心の余裕」
転職後は、
- 週4日外来勤務+α ※α:嘱託産業医、ブログ執筆など
- 9:30〜18:00勤務、残業なし
- 土日完全フリー
という働き方に変わりました。劇的だったのは「時間がある」ことの意味です。
時間があると、心にも余裕ができる。そして、心の余裕はこんな変化を生みました:
- 子どもとじっくり遊べる週末
- 妻にも1人の時間をプレゼントできる
- 昼休みに副業の打ち合わせや執筆活動
昔の私は、「やらなきゃいけないこと」に追われ、自分の中に“納得感”がなかったんです。
それに比べて今は、「やりたいこと」で忙しい毎日。スケジュールはびっしりでも、仕事に対する満足感もまるで違います。
忙しさそのものは変わらない。でも、“どんな忙しさか”が違うだけで、人生の質ってこんなに変わるんだなと実感しています。
まとめ:自分の価値観に合った働き方を
転職は、人生を“変える”というより、人生を“整える”手段です。
大切なのは、誰かと比べて正しい働き方を選ぶことではなく、「自分にとって自然な働き方」を見つけること。
もし今の働き方にモヤモヤがあるなら、
- 自分が大切にしたいこと
- 絶対にやりたくないこと
この2つを書き出してみてください。
そして、もう一歩踏み出すとしたら——
転職エージェントに登録して、どんな案件があるかを“知るだけ”でも構いません。
それだけでも、視界が開けてきます。あなたにとっての「自然な働き方」を見つける第一歩になります。
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